LEGAVELOのデビューから
AGURI EDITION誕生まで
少し遡ること3年前。東京オートサロン2022で発表されたLEGAVELOは、ARTA MECHANICSを象徴するフラッグシップカーとして誕生。そして2024年夏、それまでの“象徴”から“理想”を追い求めたAGURI EDITIONとしてさらなる進化を遂げた。これを手掛けたのが元F-1ドライバーで、現ARTA総監督の鈴木亜久里氏だ。
初代AGURI EDITIONは、世界中の富豪やカーフリークが集まることで知られている歴史的カーイベント、モントレーカーウィークに展示。「世界はやっぱり凄いね。いろいろな人たちがいるんだけど、皆純粋に車が好きで、ポジティブな目線で様々な車を楽しんでいる。LEGAVELOは珍しさもあるんだろうけど、食いつきはすごかったね。」亜久里氏がそう語るように、当日はLEGAVELOに多くの注目が集まった。そうして凱旋した初代LEGAVELO AGURI EDITIONは、まもなくして成約となり、そのポテンシャルの高さを発揮した。
V2R誕生
そして1年弱の時を経て、AGURI EDITIONとしては第2弾となるV2Rが誕生することになる。亜久里氏は続ける「モントレーでは日本円で何億もするようなスペシャルカーがあふれる中、やはり目に留まる色ってある。カリフォルニアの太陽の下で、こんなカラーのLEGAVELOで走りたいな、と思ったのがこのCrimson Metallic」。世界を知る男が、世界にお披露目されたLEGAVELOを見たインスピレーション。海を渡り、纏ったカラーと言える。
カラー名となった「Crimson」は、通常の赤よりも深くて濃い深紅の意味を持つ、力強く情熱的なカラーだ。メタリックに仕上げたことにより、1日の中でも、時間の経過でその表情を変えていく。全体的なフォルムは初代AGURI EDITION同様、リアウイングは大型化され、リアセクションの存在感を増強。車高はわずかに低められ、前後ホイールも保安基準の範囲内で張り出させた。ボディカラーや大型リアウイングといった大胆な変更に加えて僅かな調整を行ったことにより、純正よりもボリュームの増した前後フェンダーと縦方向のバランスが取れ、フロントセクションの低さと全体的なシルエットの鋭さが増している。
鈴木亜久里氏がファーストオーナーだったNSXをカスタム
第2弾となったV2Rだが、この車には、第1弾とはまた別の亜久里氏の強い愛着がある。
V2Rのベース車両にしたこのNSXは、国内で初めて登録されたメモリアルな1台。そしてそのオーナーが、なんと鈴木亜久里氏なのである。
「不思議なんだけど、同じNSXでも、乗ると微妙にフィーリングが違うんだよね。このNSXはもともとオーナーだったからなのか、乗っていてすごく気持ちいい車。良い人に渡るといいな。」V2Rのボディに軽く触れながらそう話す亜久里氏は、懐かし気な表情を浮かべた。
今後は展示や試乗会なども定期的に予定。
詳しい情報は公式インスタグラムをチェックしてほしい。
参考価格
LEGAVELO Aguri Edition
コンプリートカー ¥55,000,000(税込)
カスタム(エアロキット)※ ¥28,100,000(税込)
※取付費用込み。車体の持ち込みになります
スペック
主な仕様
ベース車両:ホンダ NSX
モデル:CAA-NC1
エンジン排気量:3.492L
駆動方式:4WD(スポーツハイブリッド SH-AWD)
最大出力:427KW(581PS) / 646Nm(65.9kgm)
年式:2016年8月~2021年7月