Update My Garage Vol.1
- インテリアスタイリストによるガレージ収納 -
つい忘れがちだけど、GORDON MILLERのアイテムはバンライフでもキャンプでもなく、ガレージライフでこそ真価を発揮する。ごちゃごちゃしたり、行き場を失ったガレージのアレコレも、トランクカーゴをはじめとした収納グッズできれいさっぱり整えることができる。今回はガレージを持つGORDON MILLER MOTORSのオーナー宅にお邪魔し、インテリアスタイリストがガレージ収納のお悩みを解決する。
中口ファミリー
グラフィックデザイナーの夫・逸人さんとイラストレーターの妻・ゆうこさん、そして夏響ちゃん(12歳)、創太郎くん(11歳)、ひなたちゃん(6歳)の5人家族。
目次
中口家がこの場所に新居を構えたのは2017年。育ち盛りの3人の子供がノビノビと成長できるようにと、神奈川県から越してきた。
家のコンセプトは「許せる暮らし」。傷がつこうが、壁面が日に焼けようが、気にならないようにと設計士に依頼した。
「子供たちが小さいということもあって、生活していくと、どうしても傷ついたり落書きをしちゃったりっていうのは避けられないんです。そんなのも許せるような家にしたかった。キレイ過ぎると、どうしても汚れが気になっちゃうし、ストレスにもなるので。なのでこの家は、汚れて傷ついて、経年変化してこそ、かっこよくなればいいなと思っています」(逸人)
そんな中口家はスキップフロアの2階建てになっていて、夫婦の寝室を除けば間仕切りがない。階層はあるものの、ひとつの大きなリビングのように地続きになっている。1階で料理をしているゆうこさんが「ご飯だよー」と子供たちを呼べば、2階で遊んでいる子供たちにも声が届く。
開放的で居心地のいい家ではあるのだけど、5人でひとつ屋根の下となれば、とにかく収納がたいへん。なかでも中口家のガレージであり、土間が最大の悩みだという。
「人を招き入れて最初に目につく場所なので、もうちょっとすっきりさせたい」と夫婦で口を揃える。
家族の趣味や子供達の習い事に使うものが雑然と並ぶ中口家の土間。壁面に無造作に並べられた5人分のシューズも気になるところ。プロのスタイリストにGORDON MILLERのグッズで、ガレージをスタイリングしてみた。
今回、お悩み解決のために招聘した萱沼さんは、インテリアショップで長年働いたのち、現在はCMや雑誌などで活躍するインテリアスタイリスト。一体、この土間をどう解決するのだろうか。
「趣味のものでごちゃっとした感じはガレージっぽくていいですよね。とはいえ、やり過ぎている感も否めない。それと、靴棚や消耗品は取り出しやすさも大切ですけど、どうしても生活感が出てしまう。なので、隠すものは隠して、見せるものは見せる。そんなメリハリを出せたらと」(萱沼)
そう意気込み、約3時間かけて完成したのが、こちらだ。
靴棚
Before
After
まずは靴棚。オープンな収納は良かったものの、どうしても滲み出る生活感。それを解決するために「見せる」と「魅せる」のバランスを大切にしながら、家族の趣味であるキャンプのギアや自転車の小物 、工具など、使用頻度が高く思い入れのある道具類はディスプレイとして使用。
季節もののサンダルや使用頻度が少ないシューズは、靴棚の下に設置したGORDON MILLERのボックスに収め、置き場に困りがちな薪なども魅せながら収納を。
靴棚 使用アイテム
収納棚
Before
After
次は靴棚の向かいにある収納ゾーン。Beforeもある程度、整頓されているように見えながらも、あと一歩という印象。
ここにもGORDON MILLERの収納グッズを多用しながらも、見せると魅せる、隠すものは隠すというメリハリを。
「生活感の出てしまうアイテムや消耗品などは、しっかり気配を消すことでグッと見た目がよくなります。 ボールや遊具も床に転がりっぱなしだったので、それもランドリー用のカートに収納しました。このカートであれば、小さいお子さんでも簡単に元に戻すことができるし、このまま公園に持っていったりしてもいいですよね」(萱沼)
収納グッズが増えたことで空いたスペースには、外に出るときにサッと羽織れるアウターを収納するクローゼットに。キャンプで使用したシュラフや、ガレージライフらしくクルマいじり用のエプロンなんかをかけたりしてもいい。
収納棚 使用アイテム
壁面と土間中央
Before
After
リビングからの視線の先にある窓ガラス面の壁は、まさに「魅せる」ことに特化。趣味のアイテムをフックなどで引っ掛けて見て楽しい収納に。ここにも、萱沼さんならではの収納術が用いられている。それがGORDON MILLERの代名詞でもあるシートバックポケット。
「カー用品のイメージが強いシートカバーですけど、家でも活躍するというのはあまり知られていないんです。吊るすだけで細々したものが収納できるし、かつCORDURA®ファブリックだからスペースも取らず、水や汚れに強く耐久性もあります」(萱沼)
「その手があったか!」と思った人も多いはず。
冒頭で伝えた通り、GORDON MILLERのアイテムはバンライフやキャンプだけではなく、ガレージライフにこそ真価を発揮する。
最後に、土間の中央は、ゆうこさんからのリクエストだった「団欒できる空間」に。
左右に十分な収納スペースを確保したことで、家族5人で使える第二のリビングが生まれた。
Before
After
壁面と土間中央 使用アイテム
「普段キャンプで活躍しているストレージをテーブルにして、椅子を置いてラグを敷いただけですけど、こういうスペースがあれば気分を変えて食事をしたいときにも使えるし、来客があったときも、ここでコーヒーブレイクっていうのにも使えます」(萱沼)
「夜、お酒を飲みながら、ここでギアのメンテをするのもいいですね」と逸人さん。続けてゆうこさんも「こんなスペースができあがるなんて…」と喜んでいる様子。子供たちも「大成功だね!」と太鼓判。
それぞれに趣味を楽しめる、第二のリビングが完成
驚きの変貌に歓声が
ガレージの新たな魅力を発見
Vol.2 はスタイリスト萱沼さんが使って感じた、GORDON MILLERおすすめの収納アイテムをご紹介する。
Stylist 萱沼 伸義(Nobuyosi Kayanuma) Profile
数々のインテリアショップにて勤務後、2021年独立。雑誌やCMなどのインテリアスタイリングをはじめ、様々な企画を幅広く手掛ける。マイブームは徒歩ソロキャンプ。
Photo Tatsuhiro Haraji
Stylist Nobuyoshi Kayanuma
Text Keisuke Kimura