Craftsman's commitment #2

現在、世の中で高まっている価値、それはメイド・イン・ジャパンの製品でなおかつ長く大切に使えるものを選択するという新たな価値観。これは、サステナブルやSDGsという観点でも重要な考え方だ。私たちJack Miller™はそんな想いが反映されたアイテムを作り続けていきたいと考えている。しかしその想いを実現するには私たちだけの力では困難な部分があるのも事実。そんなとき、私たちの理念に共感していただいたのが、五泉市にある、とあるニット製造会社だった。

企画、開発、編立、裁断、縫製などニットに関わる全ての工程を手がけ、常にニットの更なる表現の可能性を追求し、現在に至るまで多くの高品質なニット製品を生み出し続けているこの会社は、10年、100年後を見据えたモノづくりに力を注いでいる。すぐに消費されてしまうアイテムではなく、お客様が長く着続けてくれるアイテム作りを心がけており、この考えは、「Jack Miller™」の目指すモノ作りの理念に通ずるものがあるのだ。

「社員には、ニットを自分の子供のように思い、出荷する際にはお嫁に出す気持ちで出荷しなさいとよく話すんです。何年先もお客様が大事に着てくれるニットを作ることをモットーに、私たちはニットを作っています。」と代表が話すように、妥協することなくお客様のことをいちばんに考える、この会社が大事にする強い想いがあるからこそ、私たちJack Miller™のニット製品は完成する。私たちのブランドの理念を反映できる裏側には、モノ作りの匠であるパートナーの存在が必要不可欠なのだ。

そしてこの会社には地場産業であるニット産業とともに育ってきた多くの社員が在籍している。30年以上ニットに関わるベテランから20代の若手まで後世から受け継がれた確かな技術を武器とした多くの工員が「五泉」でニットを作ることに誇りを持ちながら仕事に取り組んでいる。

国内有数のニット産地「五泉」でニット製品を作ること自体が、私たちの存在意義だと話す代表。その背景には「地場産業を残していきたい」という強い想いが。一時期は右も左も前も後もニット関連会社だった五泉の町。その状況を経験しているからこそ、メイド・イン・ジャパン、メイド・イン・五泉にこだわり続けているのだろう。

「国内生産であれば、お客様に対するサービス提供も、クレームの対応もすぐ行える、いかにお客様とコミュニーケーションをとりながらニットが作れるか、それが私たちの存在意義なんです。」

会社一丸となって、五泉のニット産業に誇りを持つ、工員たち。話を聞いた全ての方が、「仕事が楽しい」と笑顔で答えてくれた。そんな彼らが生み出すニット製品をJack Miller™として世の中に発信していきたい。私たちの“国内生産で仕立て、持続可能で生産者の顔が見える、地球環境に優しいモノ作り”というこだわりは、きっと地場産業を支える一翼を担う可能性があると考える。職人の手の温もり、確かな技術、そして作り手ひとりひとりの想い、その全てを感じることができるアイテム。私たちのJack Miller™が目指すモノづくりの想いがここ、五泉には集約されていた。

“国内生産で仕立て、持続可能で生産者の顔が見える、地球環境に優しいモノ作り”にこだわる、私たちJack Miller™。その背景には、私たちの理念に共鳴したモノ作りの匠であるパートナーの存在があることをぜひ知っていただきたい。“すべてはニットを着てくれるお客様のために”。この想いが強く反映されたJack Miller™のニットに袖を通し、ファッションを楽しんでいただきたいと思う。

Edit ／岩田 翼（GGGC）　Text／笹谷淳介