プロデューサーレター Vol.01【素性を活かしたカスタムカー開発を目指して】
2022.8.26
ARTA MECHANICSのプロダクトをより皆様にご理解頂けるよう、今後この場を借りて関係者からの声をレターという形にしてお届けいたします。ここで初お披露目する情報もありますので、お楽しみに。
今回は記念すべきVol.1で、ARTA MECHANICSの目的や目指す姿を中心にお届けします。
ARTA MECHANICSが目指すもの
ARTA MECHANICSは、そのクルマのもう1つの未来を作るプロジェクトです。単なるカスタムカーを作るのではなく、レースシーンで25年以上も鈴木亜久里氏と共に戦ってきた経験やノウハウを土台に、思い切ってクルマ丸ごとを開発するレベル感で取り組むことにしました。
「ARTA」のロゴマークが入ったパーツを開発するだけではARTA MECHANICSの存在意義がないという点が開発陣共通の認識です。
プロジェクトを立ち上げた当初から、カスタムデザインに関して、一貫して「リフィニッシュさせる」ということにこだわっています。世にあるカスタムカーの多くが「カスタマイズを主張するクルマ」だとすると、我々が目指すのは「カスタムに気づかないクルマ」です。最初からこのデザインだったような錯覚を与えるクオリティを目指しました。
ARTA MECHANICSのコンセプトは、「TOUGH & HIGH RESPONSE」です。スーパーカーやスポーツカーが本来持つ力強さと高い走行性能を、より明確に感じていただける方向性で開発しました。内外装のデザインはもちろん、使用する素材にもコンセプトが盛り込まれています。「このクルマ、かっこいい!」「ARTAブランド、かっこいい!」という感動をユーザーのみなさまに味わっていただければ幸いです。
そして、ARTAはカスタムカーだけでなく、「ファッション×時計×クルマ」という3つのカテゴリーを統一イメージで横断できる世界観を作り上げ、エグゼクティブがワクワクするようなブランドに仕上げていきます。
カスタムカーの範疇を遥かに超える開発規模
ARTAは25年以上、レースシーンを戦ってきたレーシングチームです。そのこともあり、国産スポーツカーの高い走行性能に対して最大限リスペクトしています。
デザインについても、まったく別のクルマを作り上げるのではなく、ベース車両をリスペクトして開発することを意識しました。ベース車両が持つアイデンティティを常に意識してどう活かすべきかを検証し、手を動かし、リフィニッシュに向けて作業を繰り返し具現化しています。ベースを活かしながらも、違う命へとスライドさせるこの一連の工程には絶妙な感覚が問われますが、とても大事な考え方として大事にしております。
また、カスタムするからにはより高い付加価値を感じていただきたいという思いから、外装パーツやバケットシートなど手を入れる領域はできる限り「Hand made in Japan」にこだわりました。国産スポーツカーだからこそ、国産、しかも職人の手によるハンドメイドという点が他に類を見ないカスタムカーに仕上がっている理由の1つです。
結果的にこの取り組みは、いままでのカスタムカーの範疇を遥かに超えた難易度と規模にまで膨れ上がりましたが、ARTA MECHANICSとして目指していたものがしっかりと具現化できたと感じています。
すべてのクルマ好きの方へ
ARTA MECHANICSのカスタムカーは、唯一無二の存在です。他人の評価ではなく、自分独自の価値観を持つ方にぜひ乗っていただきたいと考えています。
これまでスーパーカーやスポーツカーに乗ったことのない方にも、新たな選択肢として検討してもらえると幸いです。
ぜひ、1度実車を見てみてください。写真では写しきれなかった新しい造形ラインがいくつも発見できることと思います。
ARTA MECHANICS今後の展開
東京オートサロン2022でお披露目された“LEGAVELO”
1号車種LEGAVELOは、フラッグシップとしてARTA MECHANICSが掲げる「TOUGH & HIGH RESPONSE」を体現した車両に仕上げることができました。
ただ、ベース車両のホンダ NSXは生産を終了しているので、残念ながら限られたユーザーの方にしかお届けできません。
より多くの方にARTA MECHANICSの思いをお届けしたく、現在は2号車種となるトヨタGR86をベースにしたモデルを開発中です。ARTA MECHANICSが掲げるコンセプトのひとつである「TOUGH」なイメージを継承しつつ、トヨタ GR86の持ち味を最大限引き出していきます。それはスポーツカー市場全体を盛り上げたいという、プロジェクトの持つもう1つの目的を表現した車両になる予定です。
今後のARTA MECHANICSの展開にぜひご注目ください。