日本の情景に調和する街乗り国産スポーツカーがかっこいい
乗る人をかっこ良く魅せるVIGALEのチカラ
ARTA MECHACNICSが製作するカスタムカー、「VIGALE」のベース車両となっているのはトヨタの「GR86」。「ハチロク」の愛称で親しまれた「AE86」の流れを汲み、スバルと共同開発した国産スポーツクーペです。
タイヤ、エンジン、サスペンション、ボディいずれもノーマル状態のままでスポーティに走れて、スキルさえ伴えばドリフト走行だって可能。そして、カスタマイズのための伸びしろを残した仕様に仕上がっているので、思い思いにカスタムして”走り”を追求するのに適しています。
もちろん、ブランドが提唱するように “走り”を突き詰めていくのも素晴らしいのですが、ARTA MECHACNICSの「VIGALE」が引き出したのは、佇まいとしてのかっこ良さ。そして、この端正な佇まいには乗る人をかっこ良く魅せるチカラがあります。
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例えば、普段の”街乗り”。銀座や丸の内などへのショッピングでも大いに威力を発揮してくれます。
助手席に乗せたパートナーが気になっているというショップ前にクルマを停めて降ろす。この短い時間の停車であっても周囲の目を引きつけ、彼らの視線は降車したパートナー、そして既視感のない「VIGALE」へと注がれるに違いありません。
おそらく、駐車場に停められた「VIGALE」も大きな注目を集めることでしょう。
また、都内に充実してきている外資系のラグジュアリーホテルを訪れるとき。車寄せで出迎えるドアマンたちの背筋は、いつも以上にピンと伸びるはずです。
海外ではよく靴や時計でその人のレベルを判断するなんて言いますが、その前段階の値踏みはきっと乗っているクルマで行われているでしょうから。
“走り”の楽しみも享受したいなら、近郊のレストランやオーベルジュ、旅の宿に向かってみるのも良いのでは。100km圏内くらいへの小旅行は、普段の喧騒を忘れるのに最適ですし、「VIGALE」に乗ってのドライブは、自身だけでなく、助手席のパートナーをも喜ばせます。
日本国内においては、生活に欠かせないものは ほぼ揃うという成熟期を迎え、カタチのあるモノを消費する活動「モノ消費」から、カタチのない事柄への消費活動「コト消費」へと変化したと言われます。
先に述べた小旅行などは「コト消費」に当たりますが、最高の「コト消費」をするには やっぱり最高の「モノ」も必要ではないでしょうか?
シンプルで悪目立ちしない佇まいながら、ボディ全体は”日本刀”を思わせる鋭利かつシャープなデザインと、超光沢シルバーのカラーリングでまとめ、力強く洗練された表情に仕上げられた「VIGALE」。
このカスタムカーは、まさしく最高の「コト消費」を生み出す最高の「モノ」に当てはまるのではないでしょうか。
かつてのカスタムカー事情を顧みると、派手な装飾や独創的なカスタムでこれみよがしなデザインが多かったように思えますが、ファッション同様”我ここにあり”的に主張しすぎる姿は正直かっこ良くはありません。
いつなんどきであろうと主義主張を背負ったような格好で闊歩するのが悪いとは言えませんが、TPO(TIME=とき、PLACE=場所、OCASION=場合)を見定め、シーンに溶け込む方が望ましいのです。それでも分かる人が見れば、きちんとしたものを選んで身につけているのが伝わりますし、そこはかとない知性すら感じさせます。
国内屈指のブランド、トヨタへのリスペクトを示しつつ、外車のスポーツカーにも引けを取らない、文字通り「かっこいい」クルマに仕上がった「VIGALE」は、都会的な洗練さを備えて街に溶け込みながら、異彩を放つことで注目を集めるという、アンビバレントな魅力を放ちます。
そして実は、パッと見どこのクルマか分からず、気になってもすぐに見つけられないというのもポイントなのです。激レアだと言われる外車ですらすれ違う可能性がある東京では、「VIGALE」くらい入手に時間と手間がかかるくらいのクルマがちょうど良い。
待ち続けた時間が深い愛情へと繋がりますし、やっと手に入れたときの優越感はきっと何物にも代えがたくなるはずです
これらの魅力については、百聞は一見にしかず。5月にはARTA MECHANICSにとって初となるフラッグシップショップ「ARTA MECHANICS & INSPIRATIONS」が新木場にオープンしますので、ぜひ訪れて体感してみてはいかがでしょう。
ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS 概要
店舗名:ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS
所在地:東京都江東区新木場1丁目8-9
営業日:金曜~日曜
定休日:月曜~木曜
営業時間:11時~19時
電話番号:03-3522-1221(5月12日開通)
駐車場台数:4台
敷地面積:約90坪
谷中龍太郎
ファッション エディター
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、干場義雅が編集長をつとめる講談社のwebマガジン『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。