VANLIFE(バンライフ) + CYCLE TRIP / 軽バンGORODON MILLER ハイゼットカーゴで巡る、晩春の阿蘇の大パノラマ。

VANLIFE(バンライフ) + CYCLE TRIP
軽バンGORODON MILLER ハイゼットカーゴで巡る、晩春の阿蘇の大パノラマ。


GORDON MILLERならではのバンライフを提案する「バンライフ+サイクルトリップ」第2弾は、阿蘇五岳の大パノラマを車と自転車でホッピングする熊本県阿蘇の旅。GORODON MILLER ハイゼットカーゴ(GMLVAN S-01)に自転車を積んで、いざ、九州へ!

目次

東西に18km、南北に25kmという世界最大規模のカルデラの中央に鎮座する阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島)。お釈迦さまが仰向けに寝ている姿に似ていることから「阿蘇の涅槃像(ねはんぞう)」とも呼ばれる東西に連なる山々と、火口原や外輪山の縁を含めて「阿蘇山」と呼ぶ。およそ5万人が暮らす阿蘇山の火口原には、豊かな湧水群と阿蘇特有の生態系、1000年前から続く大草原があり、このエリアならではの営みが守られてきた。アップダウンが連なるロケーションに九州屈指の絶景が繰り広げられるとあって、阿蘇はバンライファーにもサイクリストにも大人気のデスティネーションだ。

今回は、カルデラの南側に位置する南郷谷と呼ばれるエリアを中心とする阿蘇の絶景ロードを、ダイハツ ハイゼットカーゴをベースにカスタムした「GMLVAN S-01」とマウンテンバイクで巡る。周辺を案内してくれるのは、「自転車のなんでも屋」を自認する地元のサイクリスト、山内健正さん。阿蘇山の南麓に位置する南阿蘇村を拠点に、幅広い年代に向けて自転車との関わり合い方をさまざまに提案している。マウンテンバイクのクロスカントリー競技のプロライダーとして活躍した経験を生かし、自転車の修理・販売を行う「サイクルピットぐるり」を営む傍ら、ローカルガイドツアーや自転車関連イベント、子ども向けマウンテンバイク教室を実施している。

GORDON MILLERのオリジナルカラー、オリーブドラブが印象的なGMLVAN S-01に乗って阿蘇をドライブ。タフな外観が阿蘇のダイナミックな山容に映える

「サイクルピットぐるり」に到着

はじめに案内してくれたのは、「サイクルピットぐるり」の近くに造成中のマウンテンバイクコース「マウンテンバイクパークぐるり」。週末になると夢中になってループを周回し、ジャンプに挑む子どもたちで賑わうそう。
「僕の自転車の入り口は競技だったけれど、自転車の醍醐味は勝ち負けじゃない。自然とつながりながら、自転車という道具を使って自分なりの遊び方を見つけられるところが面白さ。子どもから大人までが自分に合った遊びを見つけられるよう、お手伝いをしていきたいんです」

「マウンテンバイクパークぐるり」内をマウンテンバイクで遊ぶ山内さん

自転車への思いを同じにする仲間にも恵まれている。この春、サイクリストフレンドリーなゲストハウス、「お宿でん吉」をオープンした原田吉雄さんもその1人だ。曽祖父の持ち物だったという築150年の古民家と米蔵を1棟貸しの宿泊に改装し、この春にオープンしたばかり。「初めてこの地を訪れるというサイクリストにも、ここを第二の故郷と感じてもらいたい」と、薪で沸かした風呂や溶岩を使うバーベキューピットなど、趣向を凝らしたおもてなしを用意している。湧水源や外輪山の遊歩道にも近く、ここを拠点として南阿蘇の自然を体験することができそうだ。

山内さんのよき理解者、原田さんが営む「お宿でん吉」。サイクリストが愛車をそのまま乗り入れられるよう、玄関を広々と設えてある

「お宿でん吉」は赴きのある建物を1グループで独占できる。夕暮れどきには阿蘇山を正面に望むウッドデッキで過ごして

宿が定まったところでGMLVAN S-01に2台のマウンテンバイクを積み込み、さっそくドライブ&ライドへ。トロッコ列車が走る南阿蘇鉄道の線路を越え、高低差のある阿蘇パノラマラインを北上し、阿蘇中岳の横を通って大観峰まで一気に上がる。阿蘇外輪山の稜線を通るミルクロードは牧草地や草原の中を走るワインディングロードで、ゆったりとしたカーブやアップダウンを繰り返す。周辺には視界を遮るものはなにもなく、道路に沿って何ヶ所か展望所が設けられている。さっそくピットストップすると、眼下の火口原から雲海が漂うさまを一望できた。再びドライブに戻りのんびりクルマを走らせていると、前方からサイクルジャージに身を包んだロードバイクの一団が。柔らかな日差し、ぽかぽかの陽気。サイクリング日和・ドライブ日和の今日、道を行く誰もが幸せそうだ。

天然のアカシア材で仕上げた、GMLVAN S-01の荷室空間

専用シートカバーはボディカラーに合わせたCORDURA®️ファブリック製

ミルクロードはやがてやまなみハイウェイと分岐する。阿蘇市街を見下ろしながら外輪山を一気に降り、カルデラの東端を南北に走る国道265号線へ。外輪山の尾根に九十九折りに設けられた265号線を登ると、今度は根子岳が眼前に迫ってくる。目指す箱石峠はもうすぐだ。

専用シートカバーはボディカラーに合わせたCORDURA®️ファブリック製

箱石峠から眺めると、「町古閑牧野」という草原の中を走る県道はまるで万里の長城のようだった。せっかくなので駐車スペースにクルマを止め、周囲を自転車で走ってみる。牧野とは放牧や採草を行うエリアのことで、1000年も前から人々が野焼きや牧畜を行うことで守り継いできた。現在も地元の組合が放牧や野焼き、採草を行って維持しているそうで、この環境を次世代へ残すため、草積み(秋に刈った草を乾燥させて束にまとめ、積み上げて保存する方法)や草泊まりといった農業技術の継承、野草堆肥を活用した野菜づくりにも取り組んでいる。牧野の中には専門ガイドの案内のもと、サイクリングやハイキングを楽しめる場所もあるとか。

阿蘇らしい、牧野での放牧風景

コンパクトながら空間を広々ととったバンライフ仕様で、車内でのくつろぎもマウンテンバイクの積み下ろしも快適

箱石峠から高森町へ降りて立ち寄ったのは、山内さんおすすめの「南阿蘇ビジターセンター」。火山や草原、水源といった阿蘇地域の環境と、人と自然の営みをジオラマやパネルを使って紹介する施設で、橋本一郎館長のユニークな語り口に引き込まれてしまうこと請け合いだ。館長が身の回りの道具を使ってカルデラの成り立ちを紐解いてくれる実験は必見!ビジターセンターには阿蘇野草園が併設しており、およそ5ヘクタールという広大な敷地で約600種の阿蘇の草花・約60種の野鳥を目にすることができる。こちらの見所は、世界でも阿蘇地域にしか自生しないという固有種のハナシノブ。絶滅危惧種に分類されているこの山野草を、種取りをしながら守り育てている。開花時期の6月には紫色の可憐な花が園ににぎわいを添えてくれる。

「南阿蘇ビジターセンター」で阿蘇の自然や生態系について橋本館長からレクチャーを受ける

「奥阿蘇」とも呼ばれる高森町では、郷土料理の「高森田楽」も見逃せない。「田楽」は地元特産の里芋やヤマメ、こんにゃくなど山の幸を囲炉裏の炭火で焼き、秘伝の自家製味噌で味つけしたもので、250年ほど前に京都もしくは出雲からもたらされ、以来、高森の農家に受け継がれてきた。そんな「高森田楽」を提供する「高森田楽村」で、じっくり焼き上げたあつあつの串を頬張る。ぱちぱちと炭火の爆ぜる音も耳に心地よく、焦げた味噌の香りに食欲をそそられる!ライド後、おなかを空かせて立ち寄ろう。

「高森田楽村」の「高森田楽定食セット」は名物のつるのこ芋やこんにゃく、里芋と白米で仕立てた芋たんぽのほか5種の串とヤマメの塩焼き、高菜飯めしとだご汁と、郷土の名物を味わえる。¥2,100

新鮮なヤマメの塩焼きにかぶりつく

後半は、高森町から南阿蘇村にかけての南郷谷エリアの水源を巡りながら、その周囲にあるグラベルを走る。サイクリストで賑わう南阿蘇村には楽しい寄り道スポットが点在するから、時間に余裕を持ってスケジューリングしたい。たとえば、自家製ハーブティーと焼き菓子をお目当てに、地元民からツーリストまでが行列を作る人気スポットの「Chamitsulle BAKES & HERBS」。江藤志帆さん・弘明さん夫妻が営むこちらでは、弘明さんが有機栽培で育てたハーブをお茶に仕立て、志帆さんが季節の素材を使った焼き菓子を焼く。「南阿蘇は水がきれいで土の性質にもハーブ栽培に適している」といい、そんな風土で育てたハーブのある暮らしを阿蘇に根付かせたいと、味わい深い焼き菓子とともに提供している。

木漏れ日が心地いい、水路沿いのグラベルを走る

鹿児島県甑島で出会った夫妻がそれぞれの夢を実現させたカフェは、建物もDIYで

甘みを抑えた焼き菓子は、ハーブティーの繊細な香りを引き立てる。ラベンダーとホワイトチョコのクッキー、チーズとローズマリーのクッキーに、レモングラスやカモミール、カレンデュラなど7種のハーブとスパイスをブレンドした「ハーバルホットティー」、「ホーリーバジルティー」

線路沿いを走っていたら、トロッコ列車と行き当たった

ライドの途中に立ち寄ったのは、「道の駅あそ望の郷くぎの」敷地内にあるブックカフェ、「310Books」。山内さんが自転車つながりで出会った佐藤慧さん・研一さんが夫妻で営むカフェだ。東京で暮らしていた2人は、移住先を探す自転車旅で東京・熊本間を走破したという強者で、なんとこれが新婚旅行だったとか。移住先に選んだ阿蘇エリアには本屋がなかったことから、元書店員で「書店に行くのが大好き」という2人は軽バンに本を積んで移動書店をスタート。2年前、ついに実店舗を構えた。2人が興味をもったジャンルの書籍が並ぶこちらは、私設図書館のような趣きがありほっと一息つけるスペースに。コーヒーをいただきながら自転車談義に花を咲かせるのも楽しい。

書籍好きの佐藤さん夫妻が営む「310Books」

世界中のサイクリストが羨望する絶景に有数の自然と郷土の味わい、あたたかな自転車コミュニティが息づく阿蘇。縦横無尽に阿蘇を遊び尽くすには、自転車アリのバンライフがぴったり。頼りになる愛車にマウンテンバイクを積みこめば、最高のトリップが待っている。

サイクルピットぐるり
熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松4120-2
TEL:070-8962-3196
https://minamiaso-cyclepitgururi.com

マウンテンバイクパークぐるり 問い合わせはサイクルピットぐるりまで

お宿でん吉
熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石3635-1
TEL:090-2584-6207
https://minpaku.denkichi-group.com

南阿蘇ビジターセンター
熊本県阿蘇郡高森町高森3219
TEL:0967-62-0911
http://www.minamiaso-vc.go.jp

高森田楽村
熊本県阿蘇郡高森町上色見814-2
TEL:0967-62-1327
http://dengakumura.com

Chamitsulle BAKES & HERBS
熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松4026-1
TEL:070-8510-4804
https://chamitsulle.stores.jp

310Books
熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2807「道の駅あそ望の郷くぎの」内
TEL:0967-65-8105
https://www.310books.com

GORDON MILLER MOTORS

ヘビーデューティーなルックス、機能性と最新の車体設備を兼ね備えた、永く付き合っていきたいと思えるクルマをつくるカーレーベル。日々の生活からアウトドアシーンまで、ヘルシーなバンライフを提案する。

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