Essence of Car Life. VOL.2(前編)


Essence of Car Life. Vol.2
熊谷美沙子がマリーミラーと送るカーライフ。(前編)


若い世代を中心に、クルマを持つ人が少なくなっているという。でも、クルマのある生活だけがもたらす恩恵や潤いだって間違いなくある。では、カーライフを楽しむあの人は、どうやって今の生活へと辿りついたんだろう。そして、大人の女性に向けたハイカジュアルブランド〈Marie Miller〉の服は、そんなあの人の目にはどんな風に映るんだろう。今回は、neuloデザイナーの熊谷美沙子さんと東京を巡ります。

熊谷美沙子/neulo(ネウロ)デザイナー

手のリハビリの一環として、ハンギングのタペストリーを作るようになる。世界中から集めた羊毛やヴィンテージの毛糸を使い手編みするタペストリーは、独特の表情と絵柄で一躍人気に。現在は葉山と東京の二拠点生活を楽しむ。愛車はVOLVOの「V60 クロスカントリー」。
Instagram:@ooo335


目次

 


熊谷さんの父は、相当なクルマ好きだった。そのこだわりだらけのクルマは、幼少期の熊谷さんの目には恥ずかしいクルマとして映っていた。でも、30歳で必要に駆られて通った教習所で、クルマやクルマ好きに対するイメージは、180度一変する。

「旦那さんと結婚することになって、葉山暮らしが始まったんです。そこが、クルマがないと、どうにもならならない場所で。そこから、免許取得のための教習所でクルマを運転してみたら、運転自体がすごく楽しかったんです。駐車さえも楽しくて」

人間、変われば変わるもの。クルマを毛嫌いしていた熊谷さんは、いまでは目的もなく、ただ何となく走らせるほどクルマを好きになった。

 

「走ること自体が好きなので、首都高あたりを回るだけでも楽しい。あとは湾岸沿いですね。湾岸を走ると、どんな曲でもいい感じになる。あれはマジックです(笑)」

 

現在、葉山と東京の二拠点生活を送る熊谷さんにとって、クルマは欠かすことができない。そして、二拠点を移動する車内の時間も大切な時間となっている。

 

「私たち夫婦はそれぞれのクルマで行き来しているんですけど、東京と葉山をクルマで行き来するその1時間が、私にはすごくいい時間なんです。本当の意味でのひとりの時間として、気分を切り替えたり、音楽にちゃんと耳を傾けたりして癒されています。都内のただの移動の時間ではそうはいかない。そういった自分の空間と時間を楽しむことは、クルマ以外ではありません」

 

熊谷さんはブランド〈neulo〉でウォールウィービングを作っている。設計図なしで編まれていく作品は、唯一無二の存在感と相まってまさにアートピースという風格。作品に対峙すると、その独特な素材感と編み地から、手で直に触れ、その触り心地を確かめたくなる衝動に駆られる。そんな人間の根源へと訴える作品は、何をきっかけに生み出されるのだろうか。

 

「すごく素敵な人に会ったときには、創作意欲を掻き立てられます。そういった人に出会ったときの幸せや焦りとか。どういうことを考えて育って、この人はこうなったんだろう? とか」

 

そして、カーライフもまた作品作りに、少なからず影響を与えている。

 

「運転席から見える景色から、カラーリング含めてインスピレーションを得ることも。昼の湾岸線から見える空のグラデーションとか水平線とか、一瞬しか見えない美しい景色をまぶたに焼きつけます。あとは車からの人間ウォッチングもリフレッシュの時間です。1人でいる時間がすごく多いので、信号で止まってる時に人を見て、癒されたり」

 

クルマで巡る、熊谷さん自身が気持ちいいと感じる場所もまた、制作には欠かせない。例えばこの日訪れたのは、東京タワー周辺。その一角・増上寺は都内で心地よく感じる場所の一つだという。

 

「増上寺の後ろに東京タワーがポンって出てきて、わあって。すごく空間が抜けてて気持ちいいんです。東京タワー周辺は大切な思い出の地でもあります。結婚式を、東京タワーすぐ近くの教会で行ったので、それ以降、頻繁に行くようになりました」

 

ほかには、美味しいご飯もまた、車旅を掻き立てるもの。熊谷さんはあれが食べたいなと思い立ったら、車でパッと向かう。自由が丘にある中華料理「吉華」もそんな場所の一つ。

 

「実は自由が丘に縁もゆかりもないんです。だけど、以前、自由が丘のお目当ての店に入れず、トボトボと歩いていたら、3階にあるこのお店の看板が目に入って。あとで知ったんですが、地元の方々から割と有名なお店だと教えてもらいました。夏に食べる冷やし中華が大好きなんです。だけど今回は季節柄やっていないので、お店の代表メニュー麻婆豆腐をいただきました。こっちも、本当においしかった」

 

※次回の後編は、熊谷さんが思う〈Marie Miller〉の魅力と、気になるアイテムをご紹介します。

Photo_Hiroyuki Takenouchi

Text_Shinri Kobayashi

Edit_Kei Kim

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