大人がかっこ良く乗れるスポーツカーでカスタムカー市場に一石を投じる
2023.2.24
カスタムカーと言えばインパクト重視の派手な見た目と、排気音に代表される大迫力の音がその魅力とされる傾向がある。しかし、ARTA MECHANICSの生み出した2台のカスタムカーが目指したのは、ホンモノを知る大人がかっこよく着こなせるスポーツカーだ。
「クルマはファッション」であることを体現したカスタムカー
東京オートサロン2023で行われたスペシャルトークセッションにて、ARTA総監督 鈴木亜久里氏は「スポーツカーに限定すると、”クルマ”と”ファッション”じゃなくて、”クルマ”は”ファッション”だと思う」と口にしている。この言葉を体現するクルマこそ、ARTA MECHANICSのカスタムカーだ。
ARTA MECHANICSのカスタムカー第2号車として登場した「VIGALE」のキャッチコピーは「魅せるスポーツカー」。このことからも、クルマはファッションであることがわかる。
ARTA MECHANICSのカスタムカーを見ると、国産スポーツカーや外車のカスタムカーに多い、ただ派手なカスタマイズでない。一つひとつのディテールを見ていくと、ホンモノを知る大人が日々の移動手段で乗るカスタムカーとしてこだわったポイントを感じることができるはずだ。
カスタムカー1号車であるLEGAVELOでは、ボディパーツに多くのドライカーボンを使い、高い機能性と綾織りカーボンの美しさを付与。2号車のVIGALEでは、シャープなラインとまるで金属のような質感を再現したオリジナルカラー「JAPANESE SWORD」を開発した。
縫製や裏地といった“見えないお洒落”にこだわったジャケットのように、ARTA MECHANICSのカスタムカーには大人のこだわりが詰まっているのだ。
意味の異なる2つの“楽”を両立させるこだわり
ARTA MECHANICSのこだわりは、ボディカラーやボディパーツだけではない。ドライバーが触れるシートをはじめとしたインテリアパーツには、高次元の機能性と質感を追い求めている。それは、我々の価値観をただ押し付けるのではなく、あくまでベースモデルのアイデンティティを尊重したものでなければならない。
LEGAVELOのシートは、純正シートの表皮を張り替えることを選び、VIGALEでは純国産メーカーであるBRIDE社と共同開発したオリジナルシートを採用している。良いものは積極的に活かし、カスタマイズするポイントを見極めることで、ベースモデルの持つ魅力を数段階引き上げた。
車内の快適性は日々の移動を楽にし、クルマとの一体感は運転の楽しさに直結する。この“楽(ラク)”と“楽しい”という言葉は、同じ字でありながら異なる2つの意味を持つ。ARTA MECHANICSのカスタムカーは、1台のクルマで異なる2つの“楽”を両立している。
カラーリングに対する異次元のこだわり
クルマの印象に大きく作用するカラーリングにも、ベースモデルのキャラクターに合わせたものとした。1号車のLEGAVELOでは、タフさと上質感を醸し出すブラックとし、ハーフマッドとすることで美しい綾織りカーボンの柄をさりげなく見せる。
そして、2号車のVIGALEでは日本刀のようなシャープさを表現するため、粒子感の無い金属のような滑らかさと艶を持つ超光沢のシルバーを採用。一般的な国産車のボディ塗装が3層〜4層で仕上げられるのに対し、VIGALEのシルバーは最大で8層も塗り重ねている。
また、1つの層を塗装するたびに鏡面レベルの磨きをかけ、最小限の厚さで塗膜を重ねており、人の手、つまり”職人”でなければできない塗装の技術によって生み出された。
本物のこだわりを持つカスタムカーで新たな価値観を提示する
東京オートサロン2023のブースにおいて、ARTA MECHANICSのカスタムカーはシンプルな展示でありながら多くの反響を呼んだ。
興味深く細部まで写真を撮り、スタッフに熱心な質問をする姿。ベースが国産車のNSXやGR86であることに気が付かず、展示プレートを観て驚く姿。これら会場で観られた訪問者の反応こそ、これまでとは一線を画す「クルマはファッション」を体現したカスタムカーを提示できた証拠ではないだろうか。
全体のデザインやカラーリングはもちろんのこと、素材や製法にも本物のこだわりを詰め込んだ。我々ARTA MECHANICSの目的は、クルマの楽しさをより多くの人に再認識してもらい新たな選択肢を示すことだ。
2023年春には、ブランド初となる旗艦店「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」のオープンを予定している。そして、今後ラインナップをさらに拡充していくことで、“ファッションとして機能するカスタムカー”という新しい価値観を、カスタムカー市場に浸透させていくことができると信じている。