国産スーパーカーNSXへのリスペクトによって生まれたARTA MECHANICS1号車「LEGAVELO」

2023.2,28

ARTA MECHANICSのカスタムカー1号車、東京オートサロン2022でデビューしたLEGAVELO。今回はベース車となったNSXの魅力を紹介しつつ、LEGAVELOに込めたこだわりを紹介する。

東京オートサロン2023 ARTAブースに展示されたLEGAVELO

ARTA MECHANICSが生み出すカスタムカーやパーツは、過激な見た目や性能をただ求めるものではない。ベース車のアイデンティティを最大限尊重し、素性を活かしつつもう一つの未来を定義する存在になることを目指している。

だからこそ、ARTA MECHANICSのカスタムカー1号車であるLEGAVELOのベース車であるホンダ NSXのことを誰よりも理解していなければならない。

プロデューサーレター Vol.02【NSXだからこそ表現できたARTA MECHANICSの思い】

ARTA MECHANICSが生み出すカスタムカーやパーツは、過激な見た目や性能をただ求めるものではない。ベース車のアイデンティティを最大限尊重し、素性を活かしつつもう一つの未来を定義する存在になることを目指している。

だからこそ、ARTA MECHANICSのカスタムカー1号車であるLEGAVELOのベース車であるホンダ NSXのことを誰よりも理解していなければならない。

1990年に発売された初代NSX（NA1型）は、当時国産唯一のスーパーカーとして誕生。それまでのスーパーカーは、極度に固められたサスペンションや重量を減らすための軽くて硬いシート、もちろんエアコンやパワーステアリングといったものも装備されていないのが当たり前だった。

しかし、ホンダはしっかりと効くエアコンやパワーステアリング、パワーウインドウといった快適装備を採用。誰でも快適に乗れるドライバー中心のスーパーカーとして、世界中の自動車メーカーを驚かせ、その後発売されるスーパーカーにに大きな影響を与えた。

2016年に発売された2代目NSX（NC1型）は、快適性と高級感はもちろんのこと、世界トップレベルの走行性能を持つスーパーカーとして、その伝統をしっかりと受け継いでいる。ミッドシップに3.5L V6 ツインターボエンジンを搭載し、さらに3つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。エンジンだけでも507psを発生し、システム全体の最高出力は581㎰にも達する。

エンジン後方に1基、左右の前輪に独立した2基のモーターを備えており、加速時のアシストとトルクベクタリング機能を持っていることも大きな特長だ。ターボラグの少ない加速性能に加え、思った通りのラインでトレースできるレスポンスに優れたコーナリング性能を持つ。

もちろん、初代NSXから受け継がれる快適性も健在だ。アルミ材と革素材を組み合わせ、洗練されたデザインの車内には、シフトポジションをセレクトするスイッチや走行モードのセレクトダイヤルなどが整然と配置され、最新電子デバイスが満載された現代のスーパーカーであることを十分に感じさせる。

世界トップレベルの走行性能と十分な快適性を備えたNSXは、日本を代表するスーパーカーと言って過言ではない。

東京オートサロン2022 ARTAブースに置かれたLEGAVELO

2022年の東京オートサロンで公開されたLEGAVELOは、ARTAがこれまで培った知識と経験を集約し細部までこだわり抜いたNSXのカスタムカーだ。

戦闘機を思わせるエッジが効いたボディデザインに加え、軽さと強度を両立させたドライカーボンを使用し、ARTA MECHANICSのコンセプトであるTOUGH＆HIGH RESPONSEを具現化。外装は綾織りのカーボン柄が浮き上がるマッドブラックとし、カスタムカーらしい個性と大人の落ち着きを併せ持つ。

内装はアルミ素材をすべてブラックのカーボンに変更し、シートも張り替えることでマッドブラックのボディと調和させることで、統一感とエレガントさを兼ね備えている。ARTA MECHANICSのカスタムカー1号車であるLEGAVELOは、奇抜な造形と派手な配色をこれ見よがしに主張するカスタムカーや外車と一線を画した存在であり、ホンモノを知る大人が“かっこいい”と思えるスポーツカーだ。