今春オープン予定「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」誕生の裏に込められた想い
2023.3.17
今春、ついに「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」が新木場にオープンする。2018年からリブランディングを進めてきたARTAが、旗艦店の誕生に込めた想いとは。
ブランド初のフラッグシップショップを“新木場”にオープンするにいたった経緯と共に紐解いていく。
“非日常的な空間の創造”にこだわったからこその新木場オープン
ブランド初の旗艦店「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」。銀座や青山のようなラグジュアリーな街並みではなく、なぜあえて新木場を選んだのか。そのヒントは、東京オートサロン2023のARTAブースで開催された“ARTA MECHANICS PRESENTATION”でのトークに隠されていた。
株式会社オートバックスセブン ライフスタイル事業担当 執行役員 小曽根憲氏は、このように述べている。「新木場は商業化されていなくて、一般のお客様もそれほど多くないエリア。何もないところからひっそりと立ち上がるような、思い描いていたイメージと合致する。」
商業地区に店舗を構えれば、“ついで”に立ち寄ってくれるお客様もいるだろう。もちろん、顧客を増やすためには有効な手段といえる。しかし、ARTA MECHANICSは売上ではなくポリシーにこだわった。
そもそもARTA MECHANICSは、スポーツカーの楽しさを広めるためそのクルマのもう1つの“未来をつくる”プロジェクト。ブランドイメージを慮ればどこに店舗を構えるべきか、その答えは自ずと見えてくる。日常ではないもう1つの「非日常の空間を創る」ため選んだのが、商業地ではない新木場だ。
ARTA MECHANICSの骨子である“リフィニッシュ”に通ずるクールな内外装
こだわりは、内外装にも隠されている。「サーキットにあるピットのような、無骨で非日常で荒々しいかっこよさを表現したい」との想いから、倉庫を一棟丸ごとリノベーション。高さ4mの白壁でぐるりと囲んだ内装は、スタイリッシュながらギャラリーのようなクールさも備えている。
ARTAクリエイティブディレクター 小野勇介氏は「手を入れるのは簡単だが、オシャレで素敵に作るだけが答えではない。」と述べている。さらに、「無骨さ、ものづくりが行なわれているインダストリアル感、秘密基地のような空間など、倉庫の持つよさを活かしたい」と続けた。
この感覚は、ARTA MECHANICSが一貫している“リフィニッシュ”の定義に通ずるものがある。これみよがしにカスタマイズを主張するのではなく、ベースの良さを生かして唯一無二のものを作る。これまでの常識と一線を画す店舗デザインに、訪れた方は胸を高鳴らせることだろう。
文字通り「INSPIRATIONS」が受け取れる新しいユーザー体験型施設
「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」は、ただ物品を販売するだけの店舗ではなく、文字通り「インスピレーション」が受け取れる、新しいユーザー体験型施設を目指している。
例えば、レース業界のレジェンドやドライバーと出会える非日常体験を提供したり、イベント・パーティーを仕掛けて仲間が増えていく空間をつくったりする方針だ。クルマを中心としたコミュニティーづくりを企てる。
さらに、カフェや撮影スタジオの増設など、次なるビジョンも今から見据えている。アップデートし続ける“クルマ好きの方の好奇心をくすぐる”スペースは、クルマ好きに限らずさまざまな層を虜にするだろう。
ARTA MECHANICSが描く未来を見られる「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS」は今春オープン予定
2018年のリブランディング開始から6年。ARTAは“かっこいい”を追い求めて駆け抜けてきた。
そして、『サーキット会場外でも“365日触れてもらえるブランド”になれるように』との想いの果て、カスタムカーブランド「ARTA MECHANICS」を立ち上げるにまでいたった。
ARTA MECHANICS立ち上げには、走る喜びや楽しさ、スポーツカーの魅力を多くの方に知ってもらいたいとの想いがある。東京オートサロン2023では、第1弾の「LEGAVELO」に続きカスタムカー第2弾である「VIGALE」もお披露目された。スポーツカーの楽しさを周知させるため、今後もARTA MECHANICSは未来を描き続ける。
2台のカスタムカーと会えるARTA MECHANICS&INSPIRATIONSは、ついに今春オープン予定だ。ARTAが創る“今”と“未来”を、その目でぜひ見届けてほしい。