GORDON MILLER収納 ｜ 防災の盲点？！「何を」備えるかより「何に」備えるかを考え実践してみた

“防災備蓄”と聞いて、思い浮かべることはどんなことでしょう。
「いつかやろうとは思っているけど…。」「何をどのように準備すればいいの？」そんな声をよく聞くのが“防災備蓄”。
今回は、日本ライフオーガナイザー協会に所属し片づけのプロとして仕事をしながら、防災士の資格も取得している中村佳子さんにおすすめの防災備蓄方法をお尋ねしました。

目次

南海トラフや首都直下型地震はいつ起こってもおかしくないと言われていますし、大雨や大雪による災害も毎年どこかで発生している日本。

災害は、いつ・どこで起こるかわからず、当然家にいるときに発生するとも限りません。ライフスタイルによっては、家以外の場所で災害に見舞われる可能性が高い人もいるでしょう。あなたの場合はどうですか？
そして現在、防災グッズはどこに収納していますか。どこに収納しようと考えていますか。

押入れや納戸などにまとめて“集中収納”している人が多いと思いますが、実は、わが家は数年前から自宅内だけでなく車のトランクにも防災備蓄をする“分散収納”を採用しています。

中村さんの車のトランクは2層構造

田舎住まいで毎日車に乗っていることや、避難場所へ車で行く可能性もあるということが備えのきっかけです。旅行や子どもの遠征時に災害が発生しても焦らず対応できる、という安心感も得ることができました。

兵庫県に住んでいることもあり、阪神・淡路大震災が起こった１月に毎年防災備蓄の見直しをしている我が家。
今年はコンテナボックス内の備蓄品の賞味期限切れの確認のみで、防災グッズや食料には不足なく、中身の入れ替えは必要ありませんでした。

でも今回は災害時の使い勝手を考え、備蓄品を収納しているボックスを見直すことにしました。

選んだのはGORDON　MILLER　スタッキングトランクカーゴ　ロータイプ30ℓとGORDON　MILLER　スタッキングトランクカーゴ　ロータイプ18ℓ。
元々使用していたコンテナボックスとの一番の違いは“フタ付き”であるということ。
そして、次に“サイズ”です。以前は同じ大きさの2つのボックスを並べていましたが、今回は30ℓタイプと18ℓタイプを2種類の組み合わせにしました。

車のトランクルームに収まり、フタで中身が見えないので見た目もすっきりです。

このトランクカーゴを防災備蓄の収納用品として、使ってみて感じたメリットが3つあります。

まず1つ目。フタは保管時に埃や日差しから守る役割がありますが、カー備蓄の場合、車から避難所や家に移動させる際に雨が降っていてもぬれずに運べるというところ。豪雨災害なども珍しくありませんし、フタがあれば安心です。

2つ目は、積み重ねしやすいデザインになっており、100キロまでの重さに耐えられる頑丈さです。

このように40ℓタイプと18ℓタイプの組み合わせだと3個をきれいに積み重ねられるので、見た目だけでなく収納の際も無駄なく効率的に空間を使うこともできます。

3つ目は、避難所で避難生活するときには、そのまま運び込むことができ収納グッズとして使えるだけでなく、簡易テーブルとしての使用やイス代わりに座れるところ。怪我をしている人やお年寄りが避難所で地面に座り続けるのはかなりの負担です。必ずしも避難所にテーブルや椅子が用意されているとは限りません。フタつきトランカーゴは災害時にもかなり使える優秀アイテムなのです。

ちなみに中身ですが、非常用トイレ・ティッシュ・除菌シート・サランラップ・マスク・文具系・小銭・救急セット・圧縮タオル・バスタオル・洋服・お菓子・フリーズドライ系の食料・水などが入っています。写真のように、ボックスより少し背の高いものを入れてもフタ自体に高さがあるので問題なくフタも閉まり、見た目よりも収納力が高いのも嬉しいポイントです。

防災備蓄を考えるとき、何をどれくらいの量、備蓄すればいいのかという中身ばかりにフォーカスしてしまいがちです。でも、長期間保管することや避難先での使い勝手を考えると「何に」収納するのか、そのデザインや丈夫さ、使い勝手も吟味すべきポイントです。

ご自身や家族のライフスタイルに合わせた最適な防災備蓄を考える上で、私の実践している“カー備蓄”が参考になればと思います。

中村佳子（なかむらよしこ）プロフィール
Drawer Style代表／ライフオーガナイザー

片づけのプロとして、毎日のイライラ・ガミガミ・バタバタにさよならする「家族の"できる”を広げる収納」を提案。個人宅や企業への片づけサービスやセミナー、メディア出演まで幅広く活躍する。男児2児と夫の4人暮らし。
著書：『男の子がひとりでできる「片づけ」』（KADOKAWA）　中国本土・台湾翻訳本出版

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