Essence of Car Life. Vol.2
熊谷美沙子がマリーミラーと送るカーライフ。(後編)
若い世代を中心に、クルマを持つ人が少なくなっているという。でも、クルマのある生活だけがもたらす恩恵や潤いだって間違いなくある。では、カーライフを楽しむあの人は、どうやって今の生活へと辿りついたんだろう。そして、大人の女性に向けたハイカジュアルブランドMarie Millerの服は、そんなあの人の目にはどんな風に映るんだろう。今回はneuloデザイナーの熊谷美沙子さんが思う、Marie Millerの魅力について。
熊谷美沙子/neulo(ネウロ)デザイナー
手のリハビリの一環として、ハンギングのタペストリーを作るようになる。世界中から集めた羊毛やヴィンテージの毛糸を使い手編みするタペストリーは、独特の表情と絵柄で一躍人気に。現在は葉山と東京の二拠点生活を楽しむ。愛車はVOLVOの「V60 クロスカントリー」。
Instagram:@ooo335
目次
ファッションブランド Marie Millerの服は、少しだけひねりを加えたハイカジュアルを提案している。イメージする人物像は、どこか普通を持ち合わせながらも、ユニークな部分も楽しむことができる女性。ただし、その奥にはしっかりと自分の軸を持っている人。
例えば、熊谷さんがこの日着用していたワンピースは、一般的にはチュニックで終わるところを、裾を絞ることでコクーンシルエットにもできる仕掛けが施されている。
「裾を絞ることで、人とは違う自分好みのシルエットに変えられて、ファッションを楽しむことができますね。肩もちょっとドロップしているから、今っぽさもある。あとは着心地が抜群によくて、 肌当たりが優しいんです。ポリエステルがウール調に加工されているので軽く、ジャージのような快適な着心地も良いです。洗濯機で洗えるのも便利です」
ウォールウィービングで羊毛の種類や色に並々ならぬこだわりがある熊谷さんだからこそ、服の素材に対する視点には説得力がある。
「ラフに着ることはできるけど、いい素材を使っていると感じます。30、40代はもちろん、素材感がいいので、シーンや年齢に関係なく着ることができる雰囲気がいいですね」
さて、この日の取材は、このほかにも旅のことや近況など様々なトピックに富んでいた。その中の一つに、作品を真似されることについて話が及ぶ。実際ウォールウィービングは、世界各地の民芸として存在するものの、「neulo」は編み方や絵柄は熊谷さんが一人でリサーチし、研究を重ねた賜物だ。それを真似されるのは、心中穏やかではないはずなのだけど、熊谷さんの考えはちょっと違う。
「アクセサリーを作っている友達がいて、デザインを真似されたときに『真似されるのは、私がそんなレベルのものを作っているからだ。真似できないものを作ろう』と言っていて、すごく感銘を受けました。私も、もし真似た作品があったとしても、素材や絵柄のバランスは一見同じであろうと、細部までしっかりと見てもらえたら違うものだという自信があるので、気にしなくなりました」
ほら、やっぱり。しなやかで芯のある熊谷さんには、Marie Millerがよく似合う。
Marie Millerの「リネンコート」¥33,000
リネン100%で作ったオーバーサイズに着られるスプリングコート。「これからの季節にちょうどいい」という熊谷さんの言葉の通り、リネンの軽やかな素材感とオーバーシルエットが、春先の肌寒い日に大活躍してくれるはず。ベージュとオリーブの2色展開。
Marie Millerの「ウォーターリペレントシャツドレス」¥19,800
この見た目で実は撥水素材。大きめのポケットには、あらゆるものを収納可能。「ちょっとの小雨もこれであれば気にならないですし、シワになりにくい素材はドライブにも最適だと思います。」
Marie Millerの「パールチェーンネックレス」¥16,500
フォーマルなアイテムであるパールを、カジュアルなチェーンとミックスさせたネックレス。「薄着になっていくこれからの季節、首元にアクセントが欲しいときに、このくらい存在感があるものもいいと思うんです。」
GORDON MILLER「フレキシブルカーゴ 18L」¥1,890
「ちょっと水に濡れても大丈夫なところもいい」と熊谷さん。犬を飼っているため、犬用グッズやクルマの掃除道具を入れる予定。家でも活躍してくれるアイテム。
GORDON MILLER「マルチペーパータオル 100枚BOXタイプ」¥980
「紙のタオルというのにびっくりしました。給水性も高いのに破れにくいのが良い」。クルマの中でさっと拭いて、ぎゅっと絞ってもう一回拭けるくらいの耐久性があるので、使い勝手もよし。
GORDON MILLER「コーデュラ リアシートカバー 耐久撥水加工」¥4,980
「犬と出かける時に、使いたいシートカバーです。これまでは専用ベッドを使っていたんですが、汚れてもさっと拭けば簡単に取れるし、使わないときは折りたたんでおけばスペースを取らずに車に常備できるということで断然こっちだな」
Photo_Hiroyuki Takenouchi
Text_Shinri Kobayashi
Edit_Kei Kim
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