Craftsman's commitment #1

Craftsman's commitment #1


いつ、どこで、だれによって作られたものなのか。洋服を買うとき、そんなことを意識したことはあるだろうか?

職人がどんなところにこだわり、どんな場所で、どんな表情で、アイテムを生み出しているのか。モノづくりの背景に触れることで、よりファッションを楽しむことが出来るのではないか。

そんなことを考え今回訪れたのは、私たち「Jack Miller™(ジャック ミラー)」のニット製品を製作するとある会社。実際にお話を伺いながら、モノづくりへのこだわり、そして職人の想いについて紐解いていく。

前編の今回は、私たち「Jack Miller™」のニット製品の製造背景に迫る。

日本有数のニット産地、五泉市

Jack Miller

今回訪れたのは、日本有数のニット産地である新潟県五泉市。五泉市といえば、地場産業としてニットの製造が盛んな土地。その理由は五つの泉と書いて、五泉(ごせん)という土地の名前が大きく影響しているようだ。古くからこの土地は水の水質が良く、織物の産地だった。全盛期には100軒以上のニットに関わる会社が軒を連ね、町にはニッター(編物業者)が溢れかえっていたほどだ。その背景からか現在でも五泉市では、GOSEN KNIT”と旗印を掲げ、五泉のニットを日本各地へ、そして世界へ届けようと力を入れている。

Jack Miller ニット工場

私たち「Jack Miller™」のニット製品はそんな五泉市で製造されている。国内生産で仕立て、持続可能で生産者の顔が見える、地球環境に優しいモノ作りにこだわるブランドである私たち「Jack Miller™」のニットはいかにして作られているのか、次項ではモノ作りについてフォーカスしていこう。

工員の想いが紡がれた、Jack Miller™のニット製品

「社員がモノづくりをしているという誇りや喜びを感じることが出来れば、会社は楽しく存続していくと思います。」

「Jack Miller™」のニットを製造する会社の代表はお話を聞いたとき、こだわりをこんな風に話していた。それは、会社を見学させていただき、社員の皆さんから感じられることでもあった。全ての工員が、ニットを作ることに誇りと楽しさを見出しているのが見ているこちらにも伝わってくるのだ。

Jack Miller ニット工場
Jack Miller ニット工場

働く皆さんの共通認識としてあるのは、“お客様に届ける”という1つの想い。「着ていただく人に喜んでもらいたい」、「お客様のことを考えながら仕事をすると自ずと嬉しくなる」。皆さんにお話を聞くとこんな素敵な言葉ばかりが返ってくる。だからこそ限りなく妥協はせず、こだわりのある丁寧なモノづくりを実践できている。

そんな妥協しない精神は、私たちJack Miller™」のニット製品の各工程にも遺憾なく発揮されていた。シンプルなデザインながら細部までこだわったディテールが特徴的な「Jack Miller™(ジャック ミラー)」のニット。特に袖の指穴はコンピューターを駆使し、mm単位の調整を施し、袖を通したときにスッと指が穴に入るように設計されている。そして驚いたのは、その編み立てを行う機械のメンテナンスにかける時間。専用の糸を用いて丸1日を掛けて機械の隅々まで綺麗にしているのだ。工員さん曰く、「専用の糸まで使う会社は私たちくらいではないか」と話す。これだけでもモノ作りに対してのこだわりが分かるが、それだけではなかった。

Jack Miller ニット工場
Jack Miller ニット工場

縫製は熟練の工員が1つ1つ丁寧に手作業で行う。ミシンの音が鳴り響く部屋で1日に何枚ものニットを編んでいくのだ。それが終われば、リンキング作業。リンキングとは本体と付属編みパーツとを組み合わせる作業。特殊なミシンを使い、これもまた手作業だ。「Jack Miller™」のニット製品が生み出されるまでに多くの工員の“手の温もり”、そして“想い”が関わっているのだ。

Jack Miller ニット工場
Jack Miller ホットメルトネーム

そして、私たちのブランドネームを印した、“HOT MELT NAME(別名:耐洗ネーム)。熱圧着による無縫製ネームは、着た時に不快なあたりを出さないことが特徴的なネームだが、こちらも工員が1つ1つ丁寧にニットへ圧着していく。アイロンを当てる際、ニットに縮みが出ないよう、寸法を測り、袖口に圧着していく。時計の秒針を見ながらネームを圧着する姿は、まさに職人そのものだ。また、その工程でも妥協しない工員の姿を垣間見ることができた。素人目には分からないmm単位のズレも工員の方たちは目視で判断しているのだ。

Jack Miller ニット工場
Jack Miller ニット工場

そして、仕上げの作業では、最後の糸始末を行う。ここで重要なのは、糸は切らないということ。糸は切ってしまうと、すぐほつれてしまうことがあるが、ここで製造するニットは極力、糸は切らず仕上げていく。そうすることでニットは長く着用できる。細かい作業だが、この一手間が着心地の良いニットを製造する極意のようだ。

こうしてJack Miller™」のニット製品は完成する。細部までこだわったディテールや糸の11本の表情にまで配慮した丁寧な作り、そして上質な肌触り。その全ては、人の手作業、そして想いが反映されているのだ。ニットに袖を通すことできっと工員の想いを感じることができるだろう。そしていつも何気なく着ていたニットがより楽しめるようになるはず。

背景を知ることで、いつものファッションがより楽しめる

すぐに消費されるアイテムが多くなってきた中で、私たち「Jack Miller™」は長く愛用できるアイテムを作りたい。サスティナブルなアイテムを生み出すには、人の手作業とそこで働く全ての人の想いが必要なのだ。実際にニットに袖を通し、改めて「Jack Miller™」のこだわりに気付いてほしいと思う。

Edit /岩田 翼(GGGC) Text/笹谷淳介

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