クーラーボックス最強の保冷力！シマノのVACILAND[ヴァシランド]が謳う最大氷保持期間を試してみた

自転車・釣り分野を中心に確かな機能性を反映させた製品が世界中に愛されているSHIMANO/シマノ。シマノは、釣り場で鍛え上げられた抜群の保冷力と性能性をアウトドアシーンへ持ち込み、一躍憧れのクーラーボックスとして注目されたICEBOX[アイスボックス]シリーズによってクーラーボックスの勢力図を一変した。しかし、シマノはその状況に満足せずアウトドアに特化したMade in Japanの「最高のクーラーボックスを」という思いで、技術だけでなく、質感や使用感も一切妥協せず作られたのがVACILAND[ヴァシランド]シリーズだ。

VACILAND[ヴァシランド]の魅力はこちらでも紹介しているが、シマノによると最高グレードのPRO 40Lで最大氷保持期間がなんと13日間。とんでもない保冷力だ。ただし、シマノH.P.によると最大氷保持期間は、容量比40%の氷をクーラーボックスに入れ、30℃9h-20℃15hで保管後に氷を測定し氷が溶けきるまでの時間を算出した社内試験の結果と書かれてる。それならば、実際の使用感でどれくらい氷が残るのか試してみたくなる。実は、GORDON MILLERオーナーズキャンプの運営備品として使っていたVACILAND[ヴァシランド]の保冷具合が非常に良かったため、その良さをより分かりやすく確認してみたいと思っていた。

今回の実験に使用したVACILAND[ヴァシランド]はST 40L。最高グレードが10万円を超えるシリーズの中では値段も手ごろで、最大氷保持期間は6日間。週末バンライフやキャンプを想定するならば十分な性能だ。

シマノH.P.に書かれているとおりの最大氷保持期間を試そうとすると16kgの氷を入れなければいけないが、今回は2枚の保冷剤に冷蔵庫で冷やした水2Lのペットボトルを3本入、その上に6kg分の氷を入れて実験開始。午前10時から開始して24時間後の氷の状態を確認することにした。

性能表示は大げさに書かれていることが多いのではと、ひねくれた考えを少なからず持ちながら、一方でどれくらい氷が残っているのか楽しみにしながら迎えた1日後。蓋を開けてみると・・・。

おお、すごい！かなり氷が残っている。シマノが最大氷保持期間を計算した条件よりも少ない氷の量でこれだけ残っているのはすごい。実際のキャンプでは蓋を開け閉めするため、もう少し冷気が逃げやすい環境とは思うが丸一日経って、これだけの氷が残っていればそれを差し引いても十分な保冷力ではないだろうか。
ここからは、何日後まで氷が残るかさらに24時間おきに確認することにした。ただ、水を残しておくと氷も溶けやすくなるため、溶けた水はコップに移して飲んで実験を続行することにした。

1日後であれだけの氷が残っていたので、2日後もまだ残っているだろうと思いながら蓋を開けた結果がこちら。

昨日残った氷から1/3くらいは溶けているだろうか。2日後でこれだけ残れば十分だと思う状態だ。

さすがに3日後は難しいかなと思いながら蓋を開けた。

すごい！残っている！！溶けた水に氷が浮いている。調査開始から3日後という表現だが、毎日午前10時に氷の状態を確認しているため、旅の旅程で表現すると3泊4日の4日目の朝までは保冷していることが確認できた。水の割合が多くなったため、この日は溶けた水をそのままにして蓋を閉じた。

昨日の状態を考えると今日はもう溶けているだろうなという予想をして蓋を開けると・・・

やはりさすがに全て水になっていた。ただ、ペットボトルの水をコップに移すとコップが曇るほど水は冷えている。飲んでみると“キンキン”という状態ではないが、冷たさを感じながら飲むことができた。