GR86の持つスポーツカーらしいスタイリングをさらに進化させたVIGALEのボディワーク
2023.2.21
ARTA MECHANICSのオリジナルカスタムカー2号車として、東京オートサロン2023でデビューしたVIGALE。トヨタ GR86をベースに、他に類を見ないそのボディワークとカラーリングで多くの注目を集めた。ARTA MECHANICSが示す、大人が乗る「かっこいい」スポーツカーの姿を紐解いていこう。
GR86の魅力は扱いやすいサイズとパワー
東京オートサロン2023で発表したGR86のカスタムカー「VIGALE」
トヨタ GR86は、トヨタとスバルが共同開発したスポーツクーペとして、多くのユーザーから指示を得ている。特筆すべきは、低重心の水平対向エンジンをフロンドミッドに搭載し、FRレイアウトらしい素直でシャープな回頭性と、全長4,265mmと比較的コンパクトなボディサイズと1.3tに満たない車両重量だ。
レスポンスの良いハンドリングと、身体の一部かのように感じられるボディサイズは、スポーツカーらしい一体感を生み出す。搭載されるFA24型エンジンのは、最高出力は235ps、最大トルクは250Nmを発生。3,700rpmという低回転から最大トルクを発生する。GR86は、サーキットでの全開走行を楽しむというよりも、街中やワインディングなどで力強いトルクを生かした快適な走りを楽しむスポーツカーだ。
国産車でも外車でもないデザインコンシャスなスポーツカー「VIGALE」
東京オートサロン2022で発表されたNSXのカスタムカー「LEGAVELO」
1号車として開発したLEGAVELOのベースはホンダ NSXだが、車両価格はもちろんのこと、システム最高出力581ps、システム最大トルク645Nmというパワーは、まさに“非日常”であると言わざるを得ない。
対してGR86は、ボディサイズ、価格、エンジンパワー、どれをとっても多くのユーザーに身近な存在だ。LEGAVELOで具現化したARTA MECHANICSのコンセプトをより多くのユーザーに届けるため、GR86が最適解なのである。
ロングノーズ＆ショートデッキというFRスポーツカーらしいGR86の伝統的なスタイリングを活かしつつ、ARTA MECHANICSのコンセプトを注入。国産車でも外車でもなく、ほかのどのクルマとも被ることの無いデザインコンシャスなスポーツカー「VIGALE」を誕生させた。
ネーミングとデザインに込められた想い
VIGALEの頭文字である「VI」は「勝利」を、「GALE」は「疾風」を表しており、勝利の風や勝馬に乗るというメッセージが込められている。
“剛性感”と“速さ”を意味するLEGAVELOにつづき、よりシャープさを強調したネーミングとすることで、GR86に新たな価値観を付与し、もう一つの未来を表現した。
デザインのコンセプトは、一言で言えば「相反するものを両立させること」。つまり、「切れ味」と「耐久性」が両立することを原理としている。
ボディ全体のデザインは、日本刀のような斬れ味の良い鋭さを表現。フロントバンパーは「シェル（殻）」を、前後のフェンダーは「アスリートの筋肉」を思わせるような力強い印象のデザインとした。
また、JAPANESE SWORDと名付けたオリジナルカラーは、高級感と鋭さを強調する”超光沢シルバー”をオプションで用意し、粒子感が無くホンモノの金属のような仕上がりとなっている。
GR86の素性を活かし新たな未来を示す「VAGALE」
ブランドのコンセプトや想いを示すため、1号車であるLEGAVELOはベース車選びから素材に至るまで一切妥協を許さないNSXのカスタムカーとなった。
VIGALEはその確固たるまでのコンセプトと想いであるDNAを踏襲し、GR86に新たな価値観を与えることで新たな未来を示している。その姿は決してこれ見よがしなものではなく、あくまでもGR86の素性を活かし、ホンモノを知る大人が乗るスポーツカーでなければならない。
ARTAでは、ブランド初のフラッグシップショップである「ARTA MECHANICS＆INSPIRATIONS」を、東京都江東区新木場に2023年春の予定でオープンさせる。東京オートサロン2023のARTA MECHANICSブースでも大きな反響を呼んだVIGALEの姿を、ぜひその目で確認してほしい。