Essence of Car Life. Vol.3
垣内彩未がマリーミラーと送るカーライフ。(前編)
若い世代を中心に、クルマを持つ人が少なくなっているという。でも、クルマのある生活だけがもたらす恩恵や潤いだって間違いなくある。では、カーライフを楽しむあの人は、どうやって今の生活へと辿りついたんだろう。そして、大人の女性に向けたハイカジュアルブランド〈Marie Miller〉の服は、そんなあの人の目にはどんな風に映るんだろう。
今回はモデルだけでなく、母親として、YouTuberとして、ブランド not lonely のディレクターとして活躍する垣内彩未さんと東京を巡りながら、クルマのこと、服のこと、ライフスタイルまで縦横無尽に語ってもらいます。
垣内 彩未/モデル、〈not lonely〉ディレクター
東京で生まれ、名古屋を中心に各地を転々として育つ。現在はモデルとして活躍するほか、カジュアルながらもセンスが光る着こなしや自ら企画から編集、音楽まで手がけるYouTubeなども人気を博している。二児の母親でもある。趣味はアイドルと服。運転免許は2021年に取得。
Instagram:@kakiuchiayami
YouTube:@notlonely830
目次
ー現在は、どういったクルマに乗っていますか?
〈アウディ〉のA4です。3年ほど前に新古車で購入しました。
ーその前は?
〈メルセデス・ベンツ〉のW123という、80年代の古いクリーム色のステーションワゴンです。でも私が当時免許を持っていなくて、夫が運転するのに同乗していただけですけど。
ー古い車からいきなり現代車に…
夫婦二人ならよかったんですけど、子供が生まれて、もう無理だと。W123の空調は度数を設定できなくて、3つしかツマミがないんです。暑い日にはマックスの3まで上げたいけど、エンジンが止まっちゃう。子供がかわいそうだし、しょっちゅうエンジンが止まって不便なので、すごくかわいくて愛着はあったけど、今のクルマに買い換えました。
ー実際に乗ってみて、いかがですか?
原始時代からもうタイムスリップしたみたいな(笑)。乗り心地が良すぎて。シートヒーター? え?めちゃくちゃ快適って。夫は前のクルマに愛着があったので、寂しかったみたいだけど、いざ乗ったら超最高なんだけど! って言ってました(笑)。
ー免許は最近取得されたと。
結婚してから必要にかられて。というのも、夫はお酒が大好きなのに、お酒が飲めない私が運転できないのは役立たず感がすごすぎて、夫に申し訳ない気持ちに…(笑)。あと、将来子供の習い事の送り迎えとかもクルマでブイブイやれた方がかっこいいじゃないですか。
ー確かに(笑)。
免許は学校に通ったのではなく、個人の先生に教わったんです。実は1回目に仮免までは行ったんですが、つわりがひどくて期間が過ぎてしまい失効に。2回目も二人目の子供を妊娠して危うかったんですが、コロナの緊急事態宣言の期間分延長されたので、その延長期間にようやく免許が取れたんです! 達成感が本当に半端なかった!! 最近一番嬉しかった出来事は、出産と免許取得ですね。
ーご自身でハンドルを握って、何か変化はありましたか?
私が運転できなかった時代は、ご飯に出かける時にわざわざ帰宅して車を置いて、そこからタクシーだったんですね。効率がめちゃくちゃ悪いですよね。私は(夫が)お酒は飲まなければいいじゃん、って思ってましたが、夫のお酒に対する気合いが違っていたので。私が運転できるようになって、とにかく楽になったし、夫もすごく喜んで感謝してくれています。一度家にクルマを置いて…というのがなくなったので、私自身も楽になりました。母親の機嫌がいいと家族の雰囲気もいいので、いいことづくめでしたね。でも、今はまだ駐車が苦手なので、一人でささっと駐車できるようになるのが近々の目標です。
ー自分お一人で運転できるようになったら、車でどこに行きたいですか?
私の運転で、ディズニーランドに子供を連れて行ってあげたいかな。まだ二人目が生まれる前に、友達の運転で行ったことがあるけど、すごい楽しかったんですよね。でも子供は疲れるし、眠くなるから車があると便利。今長女が5歳で、弟もできてちょっと我慢することが増えたから、娘へのサービスで二人で気軽にディズニーランドに行くとか夢ですね。
ー今日ランチを食べた、代々木上原のカフェ「終日one」は、クルマでいらっしゃるんですか?
週末は、夫が家族サービスとして子供二人を、例えば水族館やサファリパークとかどこにでも一人で連れて行ってくれるんです。ありがたいことに、準備から何から何まで完璧に。でも、週末に自分たち大人の事情に子供を付き合わせちゃったときは、ご褒美に、ここに寄って子供たちにパフェをご馳走するというのがお決まりです。
ーお子さんがいると、クルマがあるとなにかと便利ですよね。
そうですね。人から聞いたのは、子供が泣き止まない時はクルマに乗せて寝かせつけて、そこから路駐して自分も休んだりするそうです。クルマは個室だから、おむつも替えられますしね。
ー同じく代々木上原のUSED&VINTAGE「ECHORD」もすごく素敵なお店でした。
私の大好きなヴィンテージの服がたくさんあって、買い過ぎちゃうくらいなんです。だけどクルマがあるので、全然気にせず買い物できちゃいます。夫婦二人でクルマで来ることもあります。
ー垣内さんがヴィンテージ好きというのは、ちょっと意外でもありました。
私、ヴィンテージとか普遍的なものが大好きなんです。そういうものに対してお金を払って生きていきたいなって。これからもずっと価値が変わらない、素敵なものをクローゼットに並べることを目指してます。そういう意味では、私のなかで〈Marie Miller〉もそうした普遍性を感じられるから好きなんです。
次回は、垣内さんが思う〈Marie Miller〉の魅力と、気になるアイテムをご紹介します。
Essense Of Cer life. Vol.3 後編はこちら
Photo_Hiroyuki Takenouchi
Text_Shinri Kobayashi
Edit_Keisuke Kimura