「第一印象は、俊敏で軽快そうな顔立ちでかっこいい。フロントから サイドへの流れるようなデザインも鋭く、速さを感じさせます。スポーツカーでありながら、横顔からは気品も感じられるので、TPOを問わず乗ることができそうです」と語ってくれた石井氏。

そのカラーについては「日本的な静謐さを感じさせるシルバーには美しさを感じます。ファッション的な視点でいうとゴールドも好みます が、一歩引いた奥ゆかしさがありながらも際立つ色味を備えるシルバーも魅力的。極限まで研ぎ澄ました、日本刀をモチーフにしているとあって 、美しさに加え、鋭さや強さも満ち溢れています」と称賛する 。

あえてスーツでドレスアップして、パートナーと楽しみたいクルマ

VIGALEにどんな風に乗り、どんな場所を訪れたいかを尋ねると、 「走りを楽しむだけではなく、都内の高級ホテルやレストラン、大人の遊び場へ繰り出すときにも使いたい。乗り心地も良かったので、 箱根辺りのオーベルジュに足を伸ばしてみたり、孤高に走りを追求するよりは隣にパートナーを乗せたくなります」と答えてくれた。

アクティブなスタイルを予想していたが、今回の装いはキリッと引き締まったスーツ。その真意は「カジュアルな着こなしで乗るのも素敵ですが、VIGALEから降りてくる自分を想像すると、少しギャップを楽しみたい。タイドアップしたスーツなどドレスアップして乗れば、 違いがわかる男を演出できるのではないでしょうか」とのこと。

VIGALEに敬意を表し、アクセサリーや時計のケースをシルバーで揃え、相性の良いネイビースーツを纏い、鋭く削ぎ落としたスタイルを演出する石井氏。

“カスタムカーに乗る”からと、既成品ではなく 自分仕様にオーダーしたスーツや靴を身につけ、クルマとの一体感 を高めようとする心意気には感銘を受ける。

最後に、今後のARTA MECHANICSに期待することを訊くと、「手掛けるクルマが確実に話題になれば 素晴らしい 。日本だけでなく世界中から注目され、期待以上の結果を残すような孤高のブランドに成長して欲しい。あと直近で言うなら、大型でリッチに乗れるSUVは見てみたいです」。 期待度は高ようだ。

石井 洋

『LEON』編集長

フリーランスのエディター・ライターとして多岐に渡って活躍した後、ラグジュアリー誌『LEON』に参画。2017年3月、同誌編集長に。クラシコからモード、ドメスティックブランドに至るまで精 通する敏腕編集長で、趣味はゴルフと格闘技観戦。1974年生まれ。