トレンド傾向を探るうえで指標となっているのが、毎年恒例となっている協会や色見本・塗料分野の企業が発表する翌年の流行色。昨年末に"JAFCA（日本流行色協会）"から発表された2023年の流行色は、優し気な雰囲気の「ルミナスイエロー」と呼ばれる淡色系のイエローでした。また、色見本でおなじみの"パントーン"からはニュアンスのある深紅色の「ビバ・マゼンタ」が選ばれています。

いずれも選考理由の一つに、長引くコロナ禍や緊迫した世界情勢などの混沌とした世の中を生き抜くための『癒し』がテーマとして挙げられており、穏やかで落ち着きのあるカラーが2023年の一つのトレンドになりそうです。

それでは、穏やかさや優しさといった『癒し』を感じるカラーリングはどのようなものがあるでしょうか。ヒントとなるのが、今レディースファッションやコスメの分野で大注目されている「ミュートカラー」です。

ミュートには「弱めた」や「抑えた」といった意味があり、原色にグレーを混ぜたような、ややくすみがかったスモーキーな色合いのカラーを差します。また、カーキやブラウン、ベージュといった自然を感じさせるカラーも含まれ、色鮮やかな配色のものに比べ大人のメンズコーディネートにも取り入れやすく、気軽にトレンド感あるスタイルを完成させることが出来ます。

ここからはARTA CVSTOS（クストス）のラインナップの中から「ミュートカラー」アイテムをいくつかピックアップしてご紹介します。

グレーとベージュの中間色として、近年定番化されてきているのがグレージュカラー。グレーの持つ都会的なクールさとくすみ感に、ベージュの柔らかさが調和し大人らしさを際立たせてくれます。

その名のとおりブルーとグレーを混ぜ合わせたカラーのブルーグレー。鮮やかな配色に抵抗感がある方でも、ミュートカラーを用いれば色物も難なく取り入れることができ、コーディネートも品よくまとまります。

ベージュなどの定番カラーでも彩度の低いものを選べば、より落ち着きのある雰囲気を演出します。また、カーキやブラウンなどの場合は明るめのパンツと合わせたり、薄手のアイテムで取り入れることでグッと春らしいスタイルとなります。

2023年のトレンドカラーをご紹介した一方で、近年ではアパレル業界でも環境に配慮した素材開発やロス削減などのSDGsの観点から、シーズンをまたいで着まわせるものや、季節を問わないベーシックなカラーが改めて見直されています。トレンドを押さえつつも、自分に似合うカラーを知り良いものを長く着用することで、個人でもSDGsの取り組みに貢献できます。

最後にARTA CVSTOS（クストス）のキーカラーともいえる定番色「ブラック」と「ネイビー」の中から、着回しの効くベーシックアイテムをご紹介します。

ARTAチームのイメージカラーでもあるブラックは重厚感や高級感に加え、洗練された男らしさをイメージさせる、メンズファッションの鉄板カラー。色味のあるアイテムとの組み合わせも難なくまとまり、引き締まって見える効果もあるので、日々のコーディネートの主軸にふさわしいカラーです。

もう一つの定番カラーが栄光や伝統、知性を連想させるネイビー。王室や軍服・制服にも採用されている事から分かるように、権威や威厳を感じさせるカラーとして、大人の男性にオススメしたいカラーです。また、様々なカラーと相性が良く、コーデを組むうえで合わせやすいカラーの一つです。